交通法規

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バス専用車線

パリ市内では、かなり明確にバスの通行のために車線(一番右側)が1本確保されています。これまでは白線で一般車走行車線と区別されていただけだったものが、現在あちらこちらで、わざわざ両者の間にアスファルトの突起をつくり、一般車の進入をより厳しく制限しようという動きになっています。

上記のバス専用車線は、市内の公共サービスに資する車両にしか通行が認められていません。従ってパリの場合、RATPのバスの他(観光バスの通行は禁止)、タクシー、救急車が同車線を走行する権利を有してます。

一般車線との境を明確にするための突起設置工事のおかげで、ひとつ困ったことが生じたと感じながら日々運転されている方は多いのではないでしょうか?それは自車がバス専用車線と並行して走行中に右折したい場合にはどうすればよいのかという問題です。以前なら右折に備えて、事前に頃合いを見計らってバス専用車線に進入し、交差点でスムーズに右折をすることができました。しかし、境ができたために、規則上の話のみならず物理的に自由にバス専用車線に移れなくなってしまった今となっては、交差点に差し掛かってから一旦停止し、右側を走るバス、タクシー、違反を犯している一般車をやり過ごしてから、自車が右折せざるを得なくなりました。

自車の後ろに直進車が列をなして益々交通渋滞に拍車をかけることになるのは明白ですが、残念ながら事前に境の切れ目等を利用してバス専用車線に進入することは禁止されています。バス専用車線はあくまで公共の車両のためのもので、一般車には一切進入の権利がありません。そもそも違反する一般車がなければ、バスやタクシーがひっきりなしに通って右折できなくなるなんてことはあり得ない、というのが当局の考えのようです。

尚、専用車線の話とはずれますが、バスが停留所から発進しようとしている場合は、日本同様バスに優先権があり、発進を妨げてはなりませんのでご注意下さい。


交差点

左折

最初は奇妙に思われるかもしれませんが、当地では日本と異なり交差点を左折(日本でいう右折)する際に、特に道路標示等による指示がなければ対向車をやり過ごしてから曲がります。下図を見て確認して下さい。

フランス式 日本式

混雑した交差点への進入

道路が混雑しているなどの理由により、交差点の中で自車が止まってしまう可能性がある場合は、たとえ青信号であっても交差点の手前で停止しなくてはいけないと日本の教習所では教わります。
しかし、当地でそのルールを守ろうとすると、後ろからクラクションを鳴らされたり、割り込まれたりすることが常です。まるで、前車との間にスペースがある限り車を進めなくてはいけないという決まりでもあるのかと感じるほどですが、決してそのようなことはありません。
仏道路交通法によれば、交差点に進入してよいのは、日本と同じように、自車が交差点の中で身動きが取れなくなり、他の車線を走行する車の邪魔になる可能性がないときのみに限られますので、規則が遵守されていないだけです。


円形交差点(rond-point

凱旋門のあるエトワール広場に代表される円形交差点は、フランスの至る所にあります。一見無秩序に見える車の走行にも、実はルールが存在します。

円形交差点は、右側に交差する道路が頻繁にある、円を描いている一方通行の道路に過ぎません。大きな円形交差点も、複数車線ある一方通行路と同じことです。今いる走行位置から左右のいずれかに移動する場合には、ウィンカーを出して、後方から来る車と衝突する危険がないことを確認した上で移動しなければなりません。

しかし、「右側優先」で述べたとおり、進入車優先の円形交差点では入り口がある度に右側から車が猛スピードで中心に向かって流れ込んでくるので注意が必要です。

円形交差点には、進入車優先と走行車優先の2種類があると先に述べました。進入車優先の円形交差点には入り口に標識がありません。つまり右側優先の法則が適用されるわけです。パリ市内の多くの円形交差点はこのタイプではなかろうかと思います。

走行車優先の円形交差点の入り口には、「道路標識・標示」で示した優先権のないことを表す標識が立っています。地方に出かけるとこちらのタイプを頻繁に目にします。

円形交差点を走行する際のコツは以下の通りです。

円形交差点に進入した後、基本的には

1.入った入口から見て正面奥に位置する道路までに交差点から出る場合は、交差点の一番外側を進みます。

2.それよりも後に交差点から出る場合は、交差点に入ったら中心に向かって進み、内側を回ります。

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