フランスにおいては、昨年5月1日に2名の感染者が初めて確認されました。国内外の感染の状況を踏まえ、現在では全ての事例の検査による正確な把握は行われなくなりましたが、フランス政府当局は、感染者数は減少し、流行の第一波は終ったことが確認されています。フランス本土において、1月31日までの1週間で新型インフルエンザで医療機関を受診した方の数は軽症の方を含め6.6万人程度と推定されています。また、5月からこれまでにフランス本土で確認された死亡例は285例(この1週間では10例)となっています。
フランス政府当局は、手洗いの励行等の衛生上の情報提供など従来からの感染拡大防止策を徹底しつつ、新型インフルエンザ患者に対する対応について病院から一般の開業医を中心とする体制に移行するとともに、今後、流行の第二波が生じる可能性に備えてワクチンの接種などの対応を行っています。