スリ、置き引き、ひったくり等に十分注意してください

令和3年12月14日
観光旅行者が多数訪問するパリでは、日常的にスリ、置き引き、ひったくり等の犯罪が多発しています。昨年からのコロナ禍渦においては、数自体は減少していますが、在留邦人、短期渡航者の別を問わず、日本人の被害報告も引き続き寄せられています。
犯罪者は相手のスキをねらったり、声をかける、大勢で取り囲む、立ちふさがる、押す、物を落とす等の行為で相手の気を逸らしたりして、犯行に及びます。
気をつけていれば、未然に防ぐことができる場合が多いので、フランス、特に観光地を訪問する際には、常に犯罪の被害者になる可能性があることを忘れずに、十分注意して行動してください。
 
【最近寄せられた邦人被害の例】
●混んでいるバスを降車後、リュックサックが空いていることを指摘され中を確認したところ、貴重品の盗難被害に遭っていることに気づいた。
●通りを歩いていたところ、何者かに「あなたは日本人か」「マスクをくれないか」等と話かけられ、相手をしていたところ、所持品を強奪された。
●メトロ車内で、4名程度若い男女に取り囲まれ、混んでいないにもかかわらず体を押しつけられきて、所持品を強奪されそうになった。
●混み合っている店内で、突然人がぶつかってきた。すぐに鞄の中を確認したところ、パスポートを含む貴重品がなくなっていた。
●サンドニの車道を車で走行中、窓ガラスを割られ、助手席に座っていた自分の膝からバックごと強奪された。
 
【考えられる防犯対策の例】
●混雑時はなるべく乗車を避け、次の電車・バスを待つ。
●特に、地下鉄、バス等公共機関を使用する際は、リュックサック等は背負わず、前に抱える等身体の前に手を添えて持つ。
●路上、カフェ等で見知らぬ相手から流暢な日本語で話し掛けられても安易に信用しない。
●車内、ホーム、地下鉄駅構内等では常に周囲に気を配り警戒する。
●車で走行中、手荷物は、トランクに入れるか、タクシー車内では膝上や座席には置かず、外から見えにくい足下等に置く。
 
【フランスの安全情報】
 安全対策に関する、大使館や日本外務省からの情報について、当館ホームページでまとめています。安全対策を講じる上での参考にしてください。
  https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/02000.html