【領事メール】フランス政府による国内テロ警戒水準の引き上げについて

令和5年10月14日
 

 1 13日午前11時頃、仏北部パ・ド・カレー県アラスの高校に男1名が侵入し、刃物により教師1名を死亡、職員ら3名を負傷させる事案が発生しました。
 
2 同事案に関してマクロン大統領は、同日夕刻に行われたテレビ演説において、本件をテロ行為であると述べました。また、同日、フランス政府は、国内のテロ警戒水準が、ボルヌ首相の判断により、最高水準である”urgence attentat”に引き上げられた旨を発表しました。
【参考:フランス内務・海外領土省HP】
 https://www.interieur.gouv.fr/actualites/actualites-du-ministere/plan-vigipirate-niveau-urgence-attentat-declare
 
3 また、関連は不明ですが、報道等によると昨日、フランス国内の別の町においても、凶器を持っていたとされる人物が拘束される事案が発生した模様です。
 
4 フランスでは過去にも、複数のテロが発生し、死傷者が出ています。テロはどこでも起こり得ることを十分に認識し、当地に渡航・滞在を予定されている方または滞在中の方は、以下の対策をお願いします。
(1)報道等により最新の関連情報の入手に努める。
(2)人が多く集まる施設、宗教関連施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関連施設)等は、標的となりやすいことを十分認識する。
(3)上記(2)の場所を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる、できるだけ滞在時間を短くする等の注意に加え、その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。
(4)現地当局の指示があればそれに従う。特にテロに遭遇してしまった場合には、警察官等の指示をよく聞き冷静に行動するように努める。
 
【参考:外務省・海外安全ホームページ(フランス テロ・誘拐情勢)】
 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_170.html