駐フランス日本国特命全権大使新年ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
令和3年(2021年)の年頭に当たり、皆様にご挨拶申し上げます。
昨年は、新型コロナウィルス感染症が日本やフランスを始め世界各地で流行し、年間を通じて困難な状況が続きました。感染リスクの拡大を受けて、フランスにおいては2度のロックダウンが実施されるなど、日々の生活に多大な制約が生じ、在留邦人の皆様におかれましても、窮屈で心配が尽きない1年間であったこととお察し申し上げます。改めて、今回の感染症でお亡くなりになられた全ての皆様に心から哀悼の意を表しますとともに、ウィルスとの闘いの最前線に立ち続ける医療・介護現場の皆様をはじめ、私たちの暮らしを支えている多くの方々の献身的な努力に感謝申し上げます。
今年も、コロナ禍が続く中での幕開けとなりましたが、在フランス日本国大使館といたしましては、在留邦人の皆様の心配を少しでも軽減し、安心して生活することができるよう、引き続き、各種情報の迅速な提供やご案内に努めて参ります。
日本政府は、今夏、人類がウィルスに打ち勝った証として、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催し、これを安全・安心な大会とするために全力で取り組んできています。この歴史的な大会が無事開催され、2024年のパリ・オリンピック・パラリンピックにしっかりとバトンを渡せるようになることを望みます。
現在、日仏両国の関係は極めて良好であり、幅広く、かつ重層的なものになっていると感じております。これもひとえに、フランスの各地でそれぞれ活躍されている4万人超の邦人や日系企業の皆様により支えられているからに他なりません。日仏関係の更なる発展に向けて引き続き皆様のご協力とご助言を賜れれば幸いです。
末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸、そして益々のご発展を祈念し、新年冒頭の私のご挨拶とさせていただきます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和3年1月
駐フランス日本国大使
伊原純一