ジャック・シラク・フランス共和国元大統領の逝去を受けた安倍総理大臣からベルナデット・シラク元大統領夫人へのメッセージの発出

2019/9/27
  1. 親愛なるシラク夫人
     
    ジャック・シラク大統領の逝去の報に驚くと共に,深い悲しみに包まれています。ここに謹んで,日本国政府及び日本国民を代表し,貴令夫人,御遺族,フランス政府及びフランス国民の皆様に対し,衷心より哀悼の意を表します。
     
    シラク大統領は,1995年から12年の長きにわたりフランス大統領として,世紀の移り変わる激動の時代において,たぐいまれなるリーダーシップを発揮され,国際社会の平和と繁栄に多大な貢献をされました。シラク大統領は,日本において,大の親日家として広く敬愛されてきました。学生時代から培われた日本文化に対する深い関心は,パリ市長になられた後も変わることなく,数十年にわたり積み重ねられた数え切れないほど多くの訪日を通じて,他の追随を許さない深い造詣へと深化し,両国の交流に尽くされました。
     
    1997年にはシラク大統領御出席の下で,パリ日本文化会館開館式典が行われました。同会館では,「フランスにおける日本年」の一環として数々の事業が実施され,その後も,日本文化の発信拠点として,日本文化を多くの人々に紹介する活動が続けられています。
     
    2007年1月,私がフランスを訪問した際に,エリゼ宮における首脳会談及び夕食会で暖かくお迎えいただいたことを昨日のように鮮明に思い出します。
     
    目を閉じれば,シラク大統領の優しさと知性にあふれた笑顔がまぶたに思い起こされます。ありし日のジャックの姿を偲びつつ,偉大な政治家,そしてかけがえのない友人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     

    令和元年9月26日
    日本国内閣総理大臣 安倍 晋三