駐フランス日本国特命全権大使ご挨拶

令和4年12月28日
駐フランス日本国特命全権大使ご挨拶
     令和4年(2022年)12月14日に駐フランス大使として着任した下川眞樹太です。着任に際し、ご挨拶を申し上げます。
 
     現在、我が国をはじめとする国際社会は、政治、安全保障、経済と様々な課題に直面しています。激動する国際情勢下で、フランスという我が国にとって非常に重要な国に着任しましたことに大きな責任を感じております。そのような中、主として以下3つの課題を常に念頭に置きながら、職務に取り組んで参りたいと存じます。
 
     まず、我が国にとって特別なパートナーであるフランスとの協力関係の強化です。令和5年(2023年)、我が国はG7の議長国を務めるとともに、国連の安全保障理事会の非常任理事国にも就きます。これらの任務を全うし、法の支配に基づく、平和で繁栄する国際社会を実現するためには、フランスとの緊密な協力が不可欠です。これが着実に進展するよう、取り組んで参ります。
     つぎに、我が国とフランスの間の貿易、投資をはじめとする経済関係がより緊密なものになるように努めます。また、科学技術、芸術・文化、スポーツ、食文化を含む日本のライフスタイル等、我が国が有する幅広い分野での強みや魅力を発信し、それが広まるように尽力して参ります。ここパリ、フランスでは、令和5年(2023年)にはラグビー・ワールドカップ、令和6年(2024年)にはオリンピック・パラリンピックが開催されます。また日本においては令和7年(2025年)には大阪関西万博を予定しています。このような大型行事の機会も活かしながら、両国の交流を促進し、日本の魅力の発信を強化して参ります。
     さらに当地に在留・居住される日本人の皆様の安心と安全を守ることは、大使館にとってもっとも重要な業務の一つです。良好な日仏関係を支える皆様が安心して活動できますように、領事を含む各種サービスや情報の提供にしっかり取り組んで参ります。このような取り組みを通じて、観光や留学を含む、人的交流が促進されるよう努めて参ります。
 
     今後とも、日仏関係の更なる発展に向けて大使館一丸となって努力する所存ですので皆様の御協力、御理解、御助言をよろしくお願い申し上げます。
 
駐フランス日本国大使
  下川 眞樹太